県道和白志賀島線(志賀島橋)景観検討
「検討委員会」で橋梁デザインを VRを使って検討
福岡市の海ノ中道にかかる橋梁のデザインを検討した時に、「検討委員会」の資料として制作したVRです。橋梁デザインとはいいながらも風光明媚なところに作られますので、背景として見える範囲をすべて入力したVRを作りました。また、入力範囲は広いですが、基本的には橋梁のデザイン検討ですから、橋梁部分については細かなディテールまで詳細に入力しました。当然いくつかのパターンを提示しましたが、数回の協議によりディテールや照明も決定しました。この間、委員会での検討はほとんどが VRを見ながら行われました。この様な工業デザインにおけるVRの有効性が証明された事例です。
葛原東公園
簡易VRで設計シミュレーションを行う
街区公園の設計の際のシミュレーション・プレゼンテーションに VRを使いました。但し、設計の予算が厳しかったので、図面をそのまま利用した簡易VRとしました。地形の形状を正しく入力し、これに図面を張り付けたものです。これだと数時間で制作できます。この設計では特にフェンスの高さをどうするかがポイントでしたので、この品質でも十分に目的を果たせます。分かりやすいと大変好評でした。ビジュアルを追求することだけが VRではありません。予算や目的に応じた VRを作ることが大切です。
某駅前通り
道路環境整備にVRを活用した事例
区画整理地区内の駅前通りの街路空間を検討した際に制作した VRです。ラフ案を手書きで作成し、次の段階でVRを制作します。CADは省き、「手書き→VR→CAD」という従来とは異なる順序で制作しました。これはイークラフトが得意とする設計手法です。その結果、計画案は早く決定しました。基本計画段階ではこの手法の方が有効です。ただし、手書きと VRの両方ができる事務所でなければなりません。
VRでは、電柱を排除するようなプレゼンテーションをしました。この様に比較するとほとんどの方が電線の地中化を選択します。その意味でもVRはより良い景観づくりに貢献します。