それでは、「VRを作ろう。」ということで、ウォークスルーコンテンツ作成の実演を行います。「3ds maxで3Dデータを作成」し、「SOLA PEでVRコンテンツを作成」します。
Autodesk 3ds Maxですが、それはもうとても素晴らしいソフトです。
僕の好きなところは、「CADデータとの連携」が問題なく行えること。設計で使うためにここはきちんと抑えておかないといけません。「ゲーム開発向け機能」を謳っているところ。僕のモデリングはいわゆるローポリと呼ばれる、リアルタイム3Dに欠かせない、ゲーム業界で使われる手法です。ですから、Maxがゲーム向け機能を充実してくれるのはありがたいです。特にテクスチャレンダリング機能が好きです。「エクスポータ」がしっかりしています。3DS、OBJ、W3D、色々な形式にエクスポートできますが、どれも確実に書き出してくれます。「スクリプト、プラグイン」環境があること。足りない機能は作ってしまえばよい、開発者にとっては非常にありがたい環境です。実際に、SOLAで作成した樹木の配置を、3dsMaxにインポートしたりする際にスクリプトを書いたりします。あえて、不満なところを言うとしたら、「驚きがない」ということ。毎回確実にユーザの希望を汲みながら、しっかりとバージョンアップ。もうちょっと遊び心が欲しいというか、革新的なモデリング手法の提案だったり。僕が欲しいのは、ダイアログで対話的に進められるレンダリング機能。
SOLA PEは、3Dデータからワンステップで、スタンドアローンアプリケーションや Web3Dコンテンツを作成できる 3Dオーサリングツールです。高品質な 3Dコンテンツの作成に、シンプル、スピード、コストを求める人に最適なソリューションです。
「1ステップ、ウォークスルー」。 3Dファイルをドラッグ&ドロップ。コンテンツ作成ボタンを押すだけで、VRコンテンツが作成されます。WindowsとMac OSXの「クラスプラットフォーム」です。 Mac OSX版、Windows版、いずれの SOLA PEを使用していても、一回の操作で両プラットフォームに対応したスタンドアローン形式のファイル、WEB用ファイルを作成することが可能です。SOLA PEで作成したコンテンツは十分なセキュリティー対策が施されているので、 3Dデータが再利用される心配もありません。
それではデモンストレーションを行います。
モデリングはいろいろなスタイルがあります。エッジを延ばして大きなカタチにしていくスタイルや、大きな面を分割して細かな形状にしていくスタイルとか。同じカタチを作るでもいろいろな手順がありますが、UVマップがきれいについてくるようなモデリングを工夫すると作業効率が上がります。ビジュアライゼイションのときはそこまで意識しないかもしれません。素材ごとにポリゴンを分けて、UVマップすることの方が多いですから。でも、ここがイークラフトがVIZじゃなくてMAXを選んだ大きな理由ですね。UVアンラップを使うことの方が多い、だからモデリングする際にどのようにUVがついてくるのか考えながらモデリングしてます。
VRでリアルタイムに影を計算させることは、動くキャラクタ以外では一般的にしません。あらかじめMAXで用意した影を使います。その方がクオリティーも高い訳です。テクスチャに陰影情報を焼き付けるベイクドマップやライトマップ、頂点に色情報を持たせる頂点カラーなど使って、陰影をVRに持っていきます。今回はベイクドマップを使用しました。
動的な表現を生むのに欠かせないアニメーション。キーフレームアニメーションで車やカメラを動かしたり。SOLAではVRでは珍しいボーンアニメーションもサポートしてるので、より豊かな表現が可能です。今回は、車とカメラ、雲の動きにキーフレームアニメーション。水面のアメーバみたいな表現にボーンを使用しました。
ボーン情報を持たせるため、W3D形式で書き出します。MAXファイルは他のソフトでは読み書きができないため、VRで使うときには他の形式で書き出します。で、その形式がどのくらいMAXの情報を保持できるかが結構重要です。たとえば、OBJ形式では物体の形状とマテリアルは保持できますがアニメーション情報は一切持てません。
*このデモで使用したMAXファイルをダウンロードする。
書き出したW3Dファイルを読み込んだあと、ウォークスルーの設定を行い、コンテンツ作成ボタンを押し、書き出します。
3Dソフトがなくても、好きなアングルからパースが作成できるのはVRならではです。
「VRを作ろう。」ということで、3ds MaxとSOLA PEのデモをご覧になっていただきました。 まずは、 3Dソフトで「ポリゴンモデリング」。VR用モデリングでは、ビジュアライゼイション目的ほど高度な機能は使いません。これから3DCGを始めようと思われている方もすぐに習得できます。 そして「VRはSOLAで簡単に」作りましょう。 イークラフトはSOLA PE用の追加機能の提供やオリジナルインターフェース作成サービスも行っております。VRであれこれしたい方、それも、プログラミングなど面倒な作業の必要もなく、希望するVRをお作りになりたい方、是非ご相談ください。それぞれの環境、使い方にあった最適なVRソリューションを提供いたします。