はじめに

アイザワユウイチ(株式会社イークラフト)でございます。本日は、お忙しい中、このセミナーにお越しいただき、ありがとうございます。これからお話しする内容、スライドは、レジュメに記載してあるように、後日ウェブサイトで観覧できるようにいたします。もし、お聞き逃しになった内容などがあってもご確認いただけますので、一時間、ごゆっくりとお付き合いください。よろしくおねがいします。

 

今でこそ、このような機会を頂き、バーチャルリアリティーを多少は語るようになりましたが、3,4年前まで株式会社イークラフトはごく平凡な造園設計事務所でした。もちろん、当時はVRどころか、 3DCGさえも知りませんでした。それでも時代の流れか、 3DCGパースを始めたわけですが、どうも違う。当初は、 3DCGで設計をビジュアライズしてプレゼンすれば、クライアントは設計を分かってくれると、クライアントと共通意識が簡単に作れると思っていたわけです。しかし、どんなにきれいなパース、細かなパースを作ろうと、設計の意図を十分に伝えることができない。ランドスケープデザインにおいて大切な空間のバランスや樹木の繊細さなどが、パースでは十分に表現することはできなかったのです。それでは、何が空間設計を表現するのに最適な手段なのか? それは、デザインした空間を体感してもらうこと、バーチャルリアリティーでした。それからは、とにかく設計を表現するため、VRに挑戦し続けました。そして、既存のツールに満足できなかったイークラフトは、独自のVRソリューションを開発するようになり、VRに対する感覚を磨いてきました。(*サクセスストーリーというわけではありませんが、、、という話はイマイチでした。)

 

さて、僕たちは設計というプロジェクトを大きく3つのフェーズで行っていると思います、ひとつめが「アイデア」。よい設計を考えます。ふたつめが「CAD」。アイデアを図面としてアウトプットします。みっつめが「 3DCG」。パースやムービーで設計を美しく可視化、ビジュアライズします。 そして、本日は第4のフェーズになるであろう「VR」のお話をします。 単なるビジュアライゼーションに終わらない新たなVRの活用方法、そしてVRが如何に僕たちの身近なツールであるかをお伝えできれば良いと思います。

 

本日は、大きく3つの構成に分けてお話しします。ひとつめに「VRでどんなプレゼンテーションが行えるのか?」。ふたつめに「VRにはいくつかの障害、問題がありますが、それを乗り越えましょう」。みっつめに「VRを作ろう」。 3ds maxと SOLAを使ってウォークスルーコンテンツの実演を行います。そして最後に時間があれば、お土産話になるようなおまけもお話しできればと思います。

 

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